人種差別
トルコからこんにちは!!!
ただいま世界一周中で、4カ国目トルコに来ております☺️
今日書こうと思うのは、世界一周中のことよりかは、ちょっと重たい話題かもしれないけど、人種差別について。
日本で23年間ぬくぬく生きてきた私は、差別なんてこと全く感じたことなかったし、旅先は、アジアの国が多かったので、日本大好きっていうてくれる人も多く、差別がこの世に実際あるなんて、信じられないと思ってました。
オーストラリアに住んでから4年が経ち、そんなぬくぬくの価値観が壊れていきました。アジア人っていうだけで、ちょっと対応が違ったり、あれれ?と思うことも増えていきました。
びっくりした出来事は、パートナーとバリへ行く飛行機に乗っていた時。CAさんが順番に機内食を配っていたのですが、私たちも機内食をオーダーしていたため、机を出して待っていました。お!次だ!と思った瞬間、そのCAさんは私たちに機内食を配ることなく、後ろの人に機内食を配り始めました。最初は、あれ?この人の次かな?とそわそわして待っていたのですが、とうとう機内食は配られることなかったので、そのCAさんに「私たちも機内食をオーダーしてるんだけど、、」って聞いてみることにしました。
すると、そのCAさんは「Ahh,okay.Let me check (オッケー。確認させて。)」とだけ言い、謝りもせず、私たちに機内食を配りました。周りを見渡せば私とパートナー以外は全員欧米人。あからさまにそのCAさんの周りに対する対応は私たちに対する対応と異なるものでした。私の中でその出来事がすごくショックで、、しかもCAさんという色んな国に飛ぶ人がまさかという感じで、しばらく放心状態で、機内食も楽しめたもんじゃない。
日本でぬくぬく生きてきた自分には、とっても大きい問題でした。いつのまにか、アジア人の自分に自信が持てなくなってしまい、白人コンプレックスを抱くようになってしまいました。
白人の人と話す時は緊張してしまい、この人アジア人を見下してないかな?と確認が取れるまでは、中々オープンに話せず、、
そんなこんなで世界一周に旅立ち、15年以上一緒にいる親友と再会。そんな親友に「筆者って変わったよなぁ。擦れたっていうか、いろんな世界を知ってしまったような目をしてる」と言われて、はっとしました。やっぱり、自分て変わってしまったんやなぁと。昔みたいにいい意味で何にも知らず、人が大好きで、誰しも構わず笑顔で話してた自分がいなくなってることにも気づきました。
街中で、「ニーハオ!」と声をかけられても、昔は笑顔でニーハオ!シェイシェイ!と何も考えず、答えれてたのに、今は、「なんで?アジア人は全員中国人やと思ってるん?」とその決めつけた挨拶に苛立ってしまう自分もいました。
そして、最近あった出来事。
何気なく見ていたインスタグラム。コロンビア人の友達が、彼がステージでスタンダップコメディ(日本でいう漫談みたいな)を披露しているものでした。
彼とは仕事場でよく会うし、すごく面白くて、いい人で、こんな私ともよく喋ってくれて、私自身友達として、すごく好きな子でした。
どんなスタンダップコメディなのかなぁと見てみると、彼はコロンビア人で毎回、オーストラリア出入国審査の際に、黄熱病の注射を打っているのかと聞かれることにうんざりしてると言っていて、僕は黄熱病の注射を打ってないよ、中国人の彼女(元カノ)が出来るまではね😉と黄熱病のイエローとアジア人のイエローをかけたような皮肉のような冗談でした。観客席の声は、それを大笑いする人と、ちょっとそれは言い過ぎと苦笑いするお客さんの2パターンでした。説明すると難しいのですが、それを聞いた私は、私のことを言ってるわけではないのはわかっていても、すごく悲しい気持ちになりました。
彼も移民で、きっと、オーストラリア人じゃなかったり、見た目が違うから苦労してきたはずなのに、同じ移民のアジア人をイエローと言って笑い飛ばしてるところにすごく悲しみを覚えたのです。
きっと彼は冗談で言ってるだけやろうし、でもその冗談を面白いと思ってる人がいるから彼もそうやって言っただけ。と何回も自分の中で言い聞かせたけど、じゃあその冗談の需要があるってことは、少なからず、そうやって思ってる人が複数いるからでは?と考えてしまったり、、負の連鎖ですね。
その日は特に何もできずに、ずーっと人種差別について考えていました。
もっと自分に自信が持てたら、アジア人としての自分を誇りに思えて、こんな差別を目の当たりにしても、アジア人サイコー!!って気にせずいられるんじゃないんかなぁと思ったり。
親友と夜ご飯を食べに行き、私の中の闇を聞いてもらうことに。
親友は、差別など人生において感じたことがないらしく、「うちらも皮肉な冗談て言うやん?彼らも同じように言っただけで、冗談なんやから、気にすることない。人種がどうとかじゃなくて、人と人の問題だよ」「人が自分に抱いた差別的な感情って自分に取り入れない方がいいんだよ。それはその人の問題なんだから」「差別してしまうのは無知だからだよ」とたくさんのアドバイスをもらい、少し心が軽くなった気がします。ありがとう親友。
イラン人の友達が「白人とか黒人とか黄色人種とか関係ない。みんな同じ人なんだから。」って言うてた言葉がスーッと入ってきた。
もしかして、自分も振り返った時に、知らないところで差別をしてないかなとか、無知がゆえに失礼な言動とか言ってないかなと被害者ヅラばかりするのではなく、加害者になっていないかなと自分を見つめ直すきっかけに。
次なにか差別的なことを言われたら「もーう、無知なんだからぁ☺️」って広い心で流せる人になれるように。そして、絶対に自分は差別を人にしないこと。相手を気遣って言動とかには注意すること。
同じ人間なんだから、白人、黒人、黄色人種とか男とか女とか関係なく人と人として接していけるように。とにかく今はこういったことをできるようになろう。そしたらまた、あの頃の自分みたいに人間大好き!!って笑顔で誰かれ構わず話せる時がくるのかな。
パムッカレの夕日